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  • 歯の知識

唾液の働きと口の乾きの原因|横浜市緑区・十日市場の歯科医が解説

こんにちは。横浜市緑区・十日市場の十日市場ファミリー歯科、院長の正木です。

「朝起きると口の中がネバネバする」「最近、口がよく乾く」。診察室でも、こうしたご相談をいただきます。口の乾きは唾液の量や質と深く関わっていて、むし歯や歯周病にも影響します。この記事では、唾液の働きと、減ったときに起こること、ご自宅でできる工夫を歯科医師の立場からまとめました。

唾液はどこから出る?唾液腺と歯石のできやすい場所

唾液について

唾液は成人で1日に1〜1.5リットルほど分泌されるといわれています。作っているのは唾液腺で、耳の下の耳下腺、あごの下の顎下腺、舌の下の舌下腺という3つの大きな唾液腺のほか、唇や頬の粘膜に小唾液腺が点在しています。耳下腺からはサラサラした唾液、顎下腺と舌下腺からはネバネバした唾液が多く出ます。

下の前歯の裏側は顎下腺・舌下腺の出口に近く、歯石がたまりやすい場所です。唾液のカルシウムなどのミネラルが、磨き残した歯垢と結びついて固まったものが歯石だからです。上の奥歯の外側も耳下腺の出口が近く、同じ理由で歯石がつきやすくなります。

唾液の主な働きと、むし歯・歯周病との関係

唾液は「ただの水分」ではありません。主な働きは次のとおりです。

  • ・洗浄作用:食べかすや細菌を洗い流します
  • ・抗菌作用:リゾチームやラクトフェリン、IgAなどが細菌の増えすぎを抑えます
  • ・粘膜の保護:ムチンが粘膜を覆い、傷つきにくくします
  • ・食べ物をまとめて飲み込みやすくする:ムチンの粘りで食べ物を塊にし、アミラーゼがでんぷんの分解を始めます
  • ・pHの調整と再石灰化:酸性に傾いたお口の中を中性に戻し、溶け出した歯の表面の修復を助けます

歯にとって特に大切なのはpHの調整です。食事をするとお口の中は酸性に傾き、ある水準を下回ると歯の表面からミネラルが溶け出します。唾液がこの酸をやわらげてくれますが、睡眠中は唾液が減るため、磨き残しがあると歯が酸にさらされる時間が長くなります。就寝前に丁寧に磨き、磨いたあとは飲食を控えることが、むし歯予防の基本です。

唾液が減る原因と、見逃したくないサイン

唾液減少サイン

唾液が減って口が乾く状態を、口腔乾燥(ドライマウス)といいます。原因は一つとは限りません。

唾液が減る主な原因

  • ・服用中のお薬の影響(降圧薬や抗うつ薬、抗アレルギー薬など)
  • ・水分不足や、口呼吸・いびき
  • ・不安や緊張などのストレス
  • ・噛む回数の減少(やわらかい食事中心の生活)
  • ・糖尿病、シェーグレン症候群などの全身の病気

こんな症状があれば要注意

  • ・口の中がねばつく、パサつく
  • ・パンやクラッカーが飲み込みにくい
  • ・味がわかりにくい、舌がヒリヒリする
  • ・口臭が気になる、入れ歯があたって痛い

唾液が少ない状態を放置するリスク

洗浄や中和の働きが弱まるため、むし歯や歯周病が進みやすくなり、口臭も出やすくなります。粘膜が乾いて傷つきやすくなると、口内炎や入れ歯の痛み、カンジダなどの感染も起こりやすくなります。飲み込む力の低下につながることもあります。痛みが出にくいので、気づかないまま進むことがあるのも特徴です。

歯科での唾液検査と対応

唾液検査

当院では、唾液検査や、お口の機能を確認する口腔機能低下症の検査を行っています。ガムを噛んで10分間に出る唾液の量を測る方法が知られており、10mL以下は分泌が少ない目安とされます。

結果をもとに、原因となるお薬や持病がないかをお聞きし、必要に応じて主治医への相談をおすすめします。お口の中では、保湿ケア、フッ素によるむし歯予防、歯石除去、歯みがき指導を組み合わせます。唾液を確実に増やす方法があるわけではないため、状態に合わせて無理のない方法を一緒に考えます。

今日からできる唾液を守る習慣

  • ・水やお茶を、こまめに少しずつ飲む
  • ・一口ずつよく噛んで食べる
  • ・耳の下・あごの下・舌の下を指で軽く押す唾液腺マッサージ
  • ・鼻呼吸を意識し、寝室の乾燥に気をつける
  • ・無糖のガムを噛む
  • ・アルコールの強い洗口液は乾きを感じやすいので、刺激の少ないものを選ぶ

横浜市緑区・十日市場で口の乾きが気になったら

十日市場周辺は、お子さんから高齢の方まで、ご家族で暮らす方が多い地域です。お子さんの口呼吸、親世代の睡眠中の口の乾き、祖父母世代のお薬の影響など、同じご家庭でも世代ごとに唾液の悩みは異なります。当院では、こうしたご相談を家族単位でお受けしています。

まとめ:唾液の働きを知って、お口を守りましょう

  • ・唾液は1日1〜1.5リットルほど分泌され、洗浄・抗菌・酸の中和などを担う
  • ・減る原因は、お薬、水分不足、口呼吸、ストレス、全身の病気など複数
  • ・痛みが出にくく、放置するとむし歯・歯周病・口臭につながる
  • ・水分補給、よく噛む、鼻呼吸、就寝前のケアが基本

口の乾きやねばつきが続くときは、横浜市緑区の歯科医院、十日市場ファミリー歯科へお気軽にご相談ください。

よくある質問(唾液・口の乾きについて)

Q.唾液は1日にどれくらい出ますか?

成人で1日1〜1.5リットルほどといわれます。睡眠中は少なく、食事中や会話中に増えます。

Q.口が乾くときは何科に行けばよいですか?

まずは歯科でお口の状態を確認できます。全身の病気やお薬が関わる場合は、主治医への相談もおすすめします。

Q.お薬で口が乾くことはありますか?

あります。ただし自己判断で中止せず、主治医や薬剤師に相談してください。

Q.年を取ると唾液は必ず減りますか?

加齢だけで必ず減るわけではありません。お薬、持病、噛む力の低下などが重なって減ることが多いとされています。

Q.子どもでも口は乾きますか?

口呼吸の習慣があると乾きやすくなります。気になるときはご相談ください。

Q.唾液検査ではどんなことをしますか?

ガムを噛んで出る唾液の量を測るなどの方法があります。内容は状態により異なるため、受診時にご案内します。

Q.唾液が少ないとむし歯になりやすいですか?

洗浄や酸の中和が弱まるため、むし歯や歯周病のリスクは上がりやすくなります。定期検診とフッ素の活用が役立ちます。

Q.市販の洗口液や保湿ジェルは使ってもよいですか?

保湿ジェルは日常のケアに役立つことがあります。アルコール濃度の高い洗口液は乾きを感じやすいので、様子を見ながら選んでください。

Q.下の前歯の裏に歯石がたまるのはなぜですか?

唾液腺の出口が近く、唾液のミネラルが歯垢と結びつくためです。定期的なクリーニングで除去できます。


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