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総入れ歯を快適に使うにはどうすればいいの?
こんにちは。横浜市緑区の十日市場ファミリー歯科の正木です。
失ってしまった歯を補う方法として、入れ歯という方法があります。全ての歯を失うと「総入れ歯」という入れ歯を使います。初めての総入れ歯だと痛みなく食べれるか、話している最中に落ちてこないかなど心配もあると思います。今回は、総入れ歯の作り方から使い方までお話します。
【総入れ歯の作り方】
総入れ歯が出来上がるまでは、4つのステップがあります。
①型取り
お口の中の型をとっていきます。この型取りが総入れ歯を作る上でもっとも重要な工程になります。
より精密な型が必要な場合は、1回めの型を元に患者さまのお口の形に合わせた型取りのトレーを作り、もう一度型をとる場合もあります。
②入れ歯の高さや豊隆、左右の位置関係を決める
1回目の型をとった物に、石膏を流し入れ石膏模型をつくり、お口の中を再現します。その模型をもとに入れ歯の高さを決める「咬合床」というものを作ります。ろうそくのロウのようなもので出来ているので、熱して形を整えて、高さを決めていきます。ここも高さを決める重要な工程です。
③歯を並べて試しに入れてみる
高さを決めた咬合床に人工の歯を並べて、実際にお口の中に入れてみます。ここで、顔に対して歯の位置がずれていないか、歯の色は大丈夫か、おおよそのかみ合わせわ合っているかなどの確認を行います。
④完成
③で試してみて大丈夫であれば、それを元に入れ歯が出来上がります。出来上がった入れ歯は、かみ合わせの高さ、内面の適合などを確認してしっくりくるところまで調整していきます。
⑤調整
入れてからお食事などをすると、痛みがある場所や噛みにくい、動くなど様々なことが起きる可能性があります。入れ歯はなかなか1度の調整でぴったりいくことはないので、何度か症状を伺いながら調整し使えるようにしていきます。
【入れ歯を入れてからの注意点】
お口の中に突然歯ができるため、最初はもちろん違和感がある時もあります。ある程度慣れが必要な部分もありますが、痛みや噛みにくい、落ちてくるなどは調整して改善していきます。
では、入れ歯を入れた後の注意点をお話します。
①何か気になっても自分で直さない
まれに気になる箇所をご自分で直される方がいらっしゃいますが、これは絶対にやめてください。入れ歯は繊細なバランスでできています。ご自分で直されると修復不能になってしまうこともあるので、これはやめてください。何かあれば歯科医院で調整してもらいましょう。
②最初はやわらかい物から食べる
入れ歯を入れてもいきなり何でも食べられるわけではありません。入れ歯は使い慣れてもご自分の元の歯と比べると噛む力は30%程と言われています。
最初は小さくして、柔らかい物から徐々に硬いものにチャレンジしていくようにしてください。それでも入れ歯には苦手な食べ物があるので、何でも上手く食べられるわけではありません。
③入れ歯安定剤をなるべく使わない
基本的につくったばかりの入れ歯には、入れ歯安定剤は必要ありません。使っていくうちにかみ合わせが変化したり、顎の骨の形も変わるので段々と入れ歯が合わなくなってくることがあります。この時によく使われるのが入れ歯安定剤です。合わない入れ歯を使い続けると顎の骨が吸収してきてしまうことがありますので、長期間安定剤を使うことはおすすめしません。合わない箇所があれば歯科医院で調整しましょう。
④お口の中や入れ歯を清潔に保つ
お口の中や入れ歯を清潔に保たないと、細菌やカンジダ菌などが繁殖し、カンジダ症や口内炎、口臭の原因にもなります。義歯洗浄剤の使用や洗口剤を使い清潔に保ちましょう。
【まとめ】
総入れ歯は、本来の歯と比べると噛む力は弱くなってしまいます。また、慣れるのにも少し時間がかかる場合が多いです。緑区の十日市場ファミリー歯科でも総入れ歯の治療は行っておりますので、入れ歯のことでお困りのことがあればご相談ください。
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横浜市緑区十日市場町にある十日市場ファミリー歯科。
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