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  • 被せ物の治療

チタン冠とは?銀歯との違いと保険適用範囲【2026年改定対応】

こんにちは。横浜市緑区・十日市場の十日市場ファミリー歯科、院長の正木です。

「奥歯の被せ物をチタンにできると聞いた」「銀歯とチタン冠は何が違うの?」。ここ数年、診療室でこうした質問を受ける機会がはっきり増えました。チタン冠は2020年に保険適用となった比較的新しい被せ物で、2026年6月の診療報酬改定ではブリッジにも使えるようになっています。この記事では、チタン冠の特徴と保険で使える範囲、向いている方と向かない方を、日々の診療で感じていることを交えて整理します。

チタン冠とは?銀歯に代わる素材として登場した理由

チタン冠

従来の銀歯は「金銀パラジウム合金」で作られています。金を12%含み、そこに銀やパラジウム、銅などを混ぜた合金で、長く保険診療を支えてきた素材です。ただし、次のような課題を抱えていました。

  • パラジウムや金の相場変動が大きく、材料価格が安定しない
  • 銀を含むため、口の中で少しずつ変色・腐食しやすい
  • 複数の金属が混ざっており、金属アレルギーの原因になる場合がある

こうした背景から、価格が安定していて体になじみやすい「純チタン2種」を使った被せ物が保険に導入されました。これがチタン冠です。

チタン冠と銀歯の違い|メリットとデメリット

チタン冠メリット・デメリット

チタン冠のメリット

  • ・軽い:同じ形なら銀歯の半分以下の重さで、装着時の違和感が出にくい
  • ・錆びにくい:表面に薄い酸化膜ができ、腐食が進みにくい
  • ・アレルギーを起こしにくい:人工関節やインプラントにも使われる素材

知っておきたいデメリット

見た目は銀歯と同じ金属色で、白くはなりません。また、チタンは硬く粘りのある金属なので、削って噛み合わせを調整したり、将来外したりする際に時間がかかります。鋳造も難しい素材のため、仕上がりの精度は歯科技工所の技術に左右されやすい面があります。

【2026年最新】チタン冠が保険で使える範囲

2026年9月現在、保険で使えるチタンの補綴物は次の3種類です。

  • ・チタン冠:大臼歯(前から数えて6〜8番目)の単独の被せ物
  • ・レジン前装チタン冠:前歯(1〜3番目)の被せ物で、表側を白い樹脂で覆ったもの
  • ・チタンブリッジ:2026年6月に新設。1本抜けた部分を両隣の歯で支える3本分のブリッジ

一方、小臼歯(4・5番目)の単独冠、複数の歯をつなげた連結冠、部分的な詰め物(インレー)は現在も保険の対象外です。小臼歯では、白い樹脂のCAD/CAM冠などが保険での主な選択肢になります。

銀歯の劣化サインと放置するリスク

すでに入っている銀歯を、すべてチタンに替える必要はありません。ただ、次のような変化があれば一度診察を受けてください。

  • ・銀歯と歯の境目が黒ずんでいる、段差がある
  • ・冷たいものがしみる、フロスが引っかかって切れる
  • ・被せ物が浮いた感じがする、外れた
  • ・皮膚科などで金属アレルギーを指摘された

境目に隙間ができると、そこから細菌が入り込み、被せ物の下でむし歯が進みます。銀歯の下は外から見えないため、痛みが出た時点で神経の近くまで進んでいるケースも珍しくありません(詳しくは「銀歯の下に虫歯ができた 治療したのになぜ虫歯になるの」をご覧ください)。

チタン冠が向いている方と治療の流れ

当院では、次のような方にチタン冠を選択肢としてご提案しています。

  • ・金属アレルギーが心配、または指摘されたことがある
  • ・奥歯で噛む力が強く、樹脂の被せ物では割れが心配
  • ・歯の高さが足りず、白い被せ物に必要な厚みを確保しにくい

見た目を重視したい場合は、奥歯でも白い保険の被せ物を選べることがあります(「保険適用のPEEK冠とは?」参照)。治療は、診査とレントゲン撮影、歯の形を整えての型取り、技工所での製作を経て、調整・装着という流れで、通院は2〜3回が目安です。

被せ物を長持ちさせるための予防法

チタンは錆びにくい素材ですが、被せ物の下の歯がむし歯になるリスクは素材を問わず残ります。長持ちさせるには、次の3点が大切です。

  • ・歯ブラシを境目に当て、フロスで歯と歯の間も清掃する
  • ・3〜4か月ごとの定期検診で、境目と噛み合わせを確認する
  • ・歯ぎしり・食いしばりがある方は、夜間のマウスピースを検討する

十日市場・横浜市緑区でチタン冠を相談するなら

十日市場は、子育て世代から長く地域に住む方まで幅広い世代が暮らす街です。当院にも「若い頃に入れた銀歯がそのままで気になる」というご相談が少なくありません。当院は土日も診療しており、平日に時間が取りにくい方もご来院いただけます。今の銀歯をどうするかは、歯の状態を診たうえで一緒に考えましょう。

まとめ|チタン冠は「選べる保険の被せ物」のひとつ

  • ・チタン冠は軽く、錆びにくく、アレルギーを起こしにくい保険の被せ物
  • ・保険で使えるのは大臼歯の単独冠、前歯の前装冠、3本分のブリッジ
  • ・小臼歯の単独冠やインレーは現在も保険の対象外
  • ・素材に関係なく、境目の清掃と定期検診が長持ちの鍵

被せ物の素材選びは、噛み合わせや残っている歯の量、見た目の希望によって変わります。十日市場ファミリー歯科では、それぞれの素材の特徴と費用をご説明したうえで治療を進めています。気になる銀歯がある方は、お電話(045-511-8789)またはWEB予約からお気軽にご相談ください。

十日市場ファミリー歯科によくある質問(チタン冠)

Q.チタン冠は保険適用ですか?

はい。大臼歯(6〜8番目)の単独の被せ物であれば保険が適用されます。前歯は表側を白い樹脂で覆ったレジン前装チタン冠が保険の対象です。

Q.小臼歯にもチタン冠は使えますか?

2026年9月現在、小臼歯(4・5番目)の単独冠は保険の対象外です。小臼歯では、白いCAD/CAM冠や従来の銀歯が保険での選択肢になります。

Q.チタン冠の費用は銀歯より高いですか?

保険診療のため、自己負担額は銀歯と大きくは変わりません。正確な金額は歯の状態や検査内容によって異なるため、受付でご確認ください。

Q.チタン冠なら金属アレルギーは起こりませんか?

チタンはアレルギーを起こしにくい金属とされていますが、まったく起こらないわけではありません。不安な方は皮膚科でのパッチテストもご検討ください。

Q.今入っている銀歯をチタン冠に交換できますか?

大臼歯で、歯の状態が被せ直しに適していれば可能です。問題のない銀歯を急いで外す必要はないため、診察のうえでご相談させてください。

Q.チタン冠はMRI検査に影響しますか?

チタンは磁石につかない金属のため、影響は比較的少ないとされています。ただし画像が乱れる場合もあるため、検査前に医療機関へお伝えください。

Q.チタンブリッジはどんな場合に使えますか?

1本抜けた歯を両隣の歯で支える、3本分のブリッジに保険が適用されます。前歯や小臼歯は、表側を白い樹脂で覆うこともできます。

Q.チタン冠はどのくらい長持ちしますか?

寿命は噛み合わせや清掃状態で大きく変わるため、一概には言えません。境目のむし歯を防ぐことが長持ちにつながるため、定期検診をおすすめします。


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