こども予防矯正
「こどもの歯並びが気になる」「いつから矯正をはじめればいいの?」と気になることもあると思います。
歯並びは遺伝だけでなく、お口の悪い癖によっても悪くなります。
従来の小児矯正とは違い、歯並びが悪くなる根本的な原因から治療していくのが、こども予防矯正です。
こども予防矯正とは
こんな歯並びのお子様に
出っ歯
横から見た時に上の歯が出ている
でこぼこ
4人掛けの椅子に6人座っている状態
受け口
横から見た時に下の歯が出ている
開咬
奥歯は噛むけれど前歯が閉じない
深いかみ合わせ
上の歯が下の歯に覆いかぶさっている
歯並びが悪くなる要素は遺伝だけではありません。むしろ、後天的な要素の方が大きな影響を及ぼします。
そもそも歯並びはどのように決まっているのでしょうか。
歯並びは、お口の周りの筋肉と舌の力の釣り合う所に並びます。つまり、どちらかが弱かったり、強かったりすると歯並びが乱れる原因になります。
こども予防矯正の特徴
後戻りが少なく、
歯並びを治せるお口の癖の矯正と装置を組み合わせることで、歯並びを治します。お口の癖から治すことで歯並びが治った後も、後戻りしにくい歯並びになります。バランスよい噛み合わせを実現できるので、むし歯リスクも抑えられます。
健康的な
顔立ちに変わる歯並びの見栄えだけを治す従来の矯正治療とは異なり、成長を利用し顎の骨の発育を促していく治療です。同時にお口の悪い癖を治し舌を正しい位置に置くことで、健康的な顔立ちに変化してきます。
負担が少ない
マウスピースを装着するのは日中1時間と就寝中です。学校や遊びに行っているときには装着しないので、家族以外から矯正していることが気づかれにくいです。ブラケット矯正よりも痛みも少なく、お子様にとって矯正の負担が少なくなります。
費用負担が軽い
身体的にも費用的にも負担の軽い矯正治療です。金額的には従来のブラケット矯正の4分の1以下で済みます。こども予防矯正は治療可能な年齢が決まっていますが、適切な時期に行えば、約1~2年で予防矯正が完了します。
お口周りのバランスが
取れ、悪い癖が治るプレオルソは、歯並びを治すと同時にお口の悪い癖の改善、お口まわりの筋肉のバランスを整え、顎の発育を促し、正しい成長に導きます。
歯は抜かない
乳歯が永久歯に生え変わるタイミングで治療を行うので、歯を抜く必要はありません。従来の矯正治療において抜歯が必要なケースであっても、最適な時期に行えば歯を抜かずに歯並びを整えられることがあります。
口呼吸を
改善できるトレーニングとプレオルソの使用により、舌の位置と動きを安定させて、口呼吸から鼻呼吸へ促します。口呼吸を改善することにより、様々な全身的な症状を抑えることにつながります。
こども予防矯正の治療目標
- ① 舌を正しい位置に置いておくことができる
- ② 無意識時に口を閉じておくことができる
- ③ 鼻から呼吸できる
- ④ きれいな歯並びになる
- ⑤ 正常な顔面の発育になる
- ⑥ 飲み込みの時に口の周りに力が入らない
- ⑦ 後戻りが少ない口腔環境になる
こども予防矯正は、歯の生え変わりのタイミングで、顎の成長と歯並びを同時に整えていきます。
プレオルソは、舌の正しい使い方、鼻呼吸の訓練、飲み込みの訓練も同時に行うことができます。これにお口のトレーニングを加えることでより効果が高まります。
ただし、装置を使えなければ当然変化はありません。
お子様とご両親の努力がなくては、結果の出ない矯正法になります。
始める前に、親子で本当に続けられるかよく話し合ってください。そこが一番大切です。
もし続けられるのであれば、健康なお口を目指してご一緒に頑張っていきましょう。
治療について
こども予防矯正は、ブラケットやワイヤーは使わず、マウスピース型の装置(プレオルソ)とお口と舌のトレーニングを組み合わせて、お口の周りの筋肉と舌の位置や動きを正しく矯正し、結果として歯並びを良くしていく事をめざします。
こどもの矯正にはⅠ期治療とⅡ期治療があります
矯正治療は、主にI期治療とII期治療に分ける事が出来ます。
I期治療とは、乳歯と永久歯が混在している期間での矯正治療のこと、 II期治療とは、生えそろった永久歯全体の噛み合わせを整えるための治療です。
こども予防矯正は、I期治療にあたります。
Ⅰ期治療で改善が見られた場合は、 その時点で終了となりますが、Ⅰ期治療では限界があり、本格的な矯正(II期治療)になった場合でも、Ⅰ期治療で治療をしておくことで、治療期間も短く、料金も抑えることができます。
プレオルソは、 従来の固定式のマルチブラケット装置で治す100%の治療でなく、実用的な80%の「歯ならび」と「咬み合わせ」を目指す方法です。

こどもの歯は動きやすい
こどもの歯に、3~5グラムの力をずーっとかけると、動いてしまいます。
舌の力や飲み込む力は、小さいお子様でも300グラムぐらいあります。
そして人間は毎日1000回飲み込むのです。
300グラムのものが、1日1000回当たったらどうなると思いますか?
簡単に動いてしまう事がおわかりいただけると思います。そして、歯並びが悪くなります。
そのため舌の正しい位置や動きを覚えることは、とても重要なことです。
舌が正しい位置にないことで、面長な顔になる可能性があります。
顔立ちを決めているのは、お顔の中で一番大きい上顎の骨です。舌の位置が悪いと、この上顎の骨を支えられないため、前方に成長せずに、下に成長していき、面長な顔立ちになっていきます。舌の位置の悪さは、笑った時に歯ぐきが見えるガミースマイルの原因にもなります。

お口ポカンも舌の動きが原因
舌を突出する癖があると出っ歯(上顎前突)や開口(奥歯が噛み合っても前歯が噛んでいない状態)になりやすく、お口がポカンと開いた状態(口唇閉鎖不全)になりやすいです。お口ポカンの状態が続くと様々な悪影響が出てきます。
① 免疫力が低下する | ② むし歯や歯周病になりやすくなる |
---|---|
③ 持久力や集中力の低下 | ④ 睡眠の質の低下 |
などが起きやすくなります。
舌というのはあらゆる口腔習癖の原因にもなりますので、舌の正しい位置と動きを獲得することはとても重要です。
こども予防矯正の対象年齢は?
5歳~9歳前後が対象年齢です。こどもの正しい口腔機能を獲得できる時期は決まっています。咀嚼・嚥下・呼吸という生きていくための根幹となる口腔機能は乳児期・学童期において獲得され、ある一定レベルまで発達した後、成人期にはその機能を維持し、加齢に伴って下降していきます。
この口腔機能は乳児期・学童期にしか獲得できないため、この時期に獲得しそびれると大人になってからも口腔機能が低下したままになってしまい、高齢期にはさらに下がってしまうという問題があります。
そのため学童期に対策することが、今後のために非常に重要です。
こどもの口腔機能が獲得できていない状態を「口腔機能発達不全症」といいます。

こども予防矯正の流れ
プレオルソというマウスピース型の装置とお口や舌のトレーニングを組み合わせた治療を行っていきます。
STEP1:プレオルソに慣れる(約1ヶ月)
プレオルソを日中1時間以上お口の中に入れてまずは慣れることから始めます。
STEP2:プレオルソを就寝時にも使用する(2ヶ月目)
日中につけることに慣れてきたら、就寝時にも使用します。プレオルソがお口から出ないようにテープを貼ります。
STEP3:あいうべ体操やお口のトレーニングを行う・装置の調整(3ヶ月目)
お口の周りの筋肉のバランスを整える体操をします。(1日30回)
STEP4:正しい発音・嚥下の方法を確認する(4ヶ月目)
舌の正しい使い方を練習します。
STEP5:2ヶ月に1回、歯並びや装置の確認・拡大を行う(5ヶ月目以降)
歯並びや装置の確認・調整を行います。
STEP6:状態を確認し、今後の方針を検討する(12ヶ月目)
1年経ったら歯並びの状態を確認し、新しい装置にするか又は、ここでプレオルソは終了し、II期治療に進むか検討します。
こども予防矯正の費用
診断・資料採得料 | 3,300円 |
---|---|
1装置・1年間 | 99,000円 |
メンテナンス料1回 | 2,200円 |
紛失・破損時1装置 | 16,500円 |
2年目以降継続の場合・1年目で装置の変更が必要になった場合
1装置(診断料込) | 27,500円 |
---|
返金規定
こども予防矯正を始めるにあたり、お子様によってはどうしても続けられない場合も出てきます。そのため安心の返金保証があります。
1年間を3期に分けます。使用開始日から
1~4ヶ月の間に中止の場合、66,000円返金
5~8ヶ月の間に中止の場合、33,000円返金
9ヶ月以降は返金なし
治療の計画と期間の変更
装置の使用協力の状況、顎の発育変化、歯の動きの個人差などにより治療方法や期間が多少変更されることがあります。
後もどりと再治療
顎の発育変化や舌の悪習癖の発現等により、後戻りを起こした場合は、治療費、装置料で再治療を行います。
こども予防矯正Q&A
-
Q:治療期間はどれくらいですか。
A:治療期間は1~2年です。1年経過時に再評価を行い、今後の方針を決めて行きます。
-
Q:治療費の支払いにはどのような方法がありますか。
A:現金の他、各種クレジットカードがご利用になれます。
-
Q:始める年齢に制限はあります。
A:あります。お子様の成長と共に行う治療法であり、口腔機能の獲得できる年齢が決まっているので、5~9歳前後が適応期間となります。
-
Q:途中で中止したい場合はどうすれば良いですか。
A:途中で中止したい場合は、その旨お伝えください。返金規定に基づき手続きを行います。
-
Q:来院頻度はどれくらいですか。
A:概ね1~2ヶ月に1度の来院になります。
-
Q:こども予防矯正をすれば歯並びが確実に治りますか。
A:こども予防矯正は治療結果を保証するものではありません。トレーニングの実施状況、装置の使用状況、成長の状況などにより治療結果は異なります。
-
Q:こども予防矯正と従来の矯正の違いは何ですか。
A:従来の矯正は歯並びのみを治す治療です。こども予防矯正では、お口の悪い癖を治し、歯並びを悪くする根本原因から治します。身体の健康と後戻りしにくい口腔環境を整えていくことが目的です。
-
Q:こども予防矯正だけで矯正治療は終了しますか。
A:こども予防矯正だけでは、治療が終了しない場合もあります。通常矯正治療は、I期治療、II期治療に分かれます。I期治療で改善が見られた場合は、 その時点で終了となりますが、I期治療では限界があり、本格的な矯正(II期治療)になった場合でも、I期治療で治療をしておくことで、治療期間も短く、料金も抑えることができます。
-
Q:こども予防矯正ではどれくらい歯並びが治りますか。
A:II期治療のワイヤーやマウスピース矯正と違い、1本1本の歯を細かく並べるわけではないので、審美目的で行うのであれば、II期治療をおすすめします。
-
Q:トレーニングとはどのようなことを行いますか。
A:お口の悪い癖に合わせてMFTと呼ばれる、お口のトレーニングを行います。主にご自宅で行う事になりますので、続けられるかよくお子様とご相談してください。
-
Q:どんな歯並びでも治せますか。
A:こども予防矯正には適応範囲があり、どのような歯並びでも治せるわけではありません。歯並びによっては、別の治療法やII期治療をおすすめする場合もあります。
まずは無料相談から
「お子様の歯並びが気になる」「お口がポカンと開いている」「矯正はいつから始めればいいの?」などどんな疑問でも構いません。
こども予防矯正の無料相談を行っておりますので、まずはお気軽にご相談下さい。