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歯がくっついている?!癒合歯についてのお話
こんにちは。横浜市緑区の十日市場ファミリー歯科の正木です。
歯がなんだかくっついているようにみえる。癒合歯(ゆごうし)って言われたけど大丈夫なんですか。こんなお話をよく伺います。この歯は、今後どんな注意が必要なのだろうと心配になる方もおります。今回はこの癒合歯についてお話します。
【癒合歯ってどんなもの?】
隣同士の歯がくっついて一本の歯のようになっているものを癒合歯といいます。お子さまの歯によく見られ約3~4%の割合で起こると言われています。原因は、はっきりしていませんが、お母さんのお腹の中にいる時期に乳歯の種が出来る時にくっついたのではというのが有力な説です。
【癒合歯に起きる問題は?】
くっついているからと言って、それを無理やり分離させるようなことはしません。癒合歯に起きやすい問題点についてお話します。
①後続永久歯がない
半分ぐらいの確率で下から生えてくる永久歯の数が足りない場合があります。その結果将来的に歯並びに影響が出てくる可能性があります。
②くっついている溝から虫歯になりやすい
歯と歯がくっついているところが溝になるので、そこに汚れがたまり虫歯になることもあります。予防のためにシーラントを使うのも効果的です。また汚れが溜まりやすいのでしっかりとブラッシングをしましょう。
③なかなか抜けない
乳歯が抜ける時は、永久歯が乳歯の根っこを吸収しながら上に来るので、根っこの短くなった乳歯がグラグラして抜けます。癒合歯の場合、この根っこの吸収が上手く行われずグラグラしてこないこともあります。レントゲンを撮って永久歯の位置を確認しましょう。
【まとめ】
癒合歯と言われて心配になるお気持ちもわかります。しかし、日々診療をしていると癒合歯の方も少なくはないです。永久歯の本数や生え変わりに影響がある場合があるので、レントゲン写真をとって確認することが大切です。下から永久歯が出てきた時に歯並びがずれてしまうようであれば矯正も検討しましょう。
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横浜市緑区十日市場町にある十日市場ファミリー歯科。
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