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歯ブラシとデンタルフロスどちらを先にするべき?
こんにちは。横浜市緑区の十日市場ファミリー歯科の正木です。
先日興味深い記事(Dental Tribune International News 参照)を読みました。「歯ブラシとフロスどちらを先にするべきか」こういった内容の記事でした。今までわかっていそうで、確証のなかった話でしたが、この研究報告書が米国歯周病学会(AAP)が発行する雑誌に特集されました。
今回はこのお話をしていきます。
【どんな実験を行ったか】
第1期は25名の参加者に対し、先に歯ブラシで歯を磨き、次にデンタルフロスで歯と歯の隙間を清掃するように依頼。
第2期は同じ試験群に対し、デンタルフロスを使った後に歯ブラシで磨くように依頼。
その結果どうなったかを発表しました。
【実験結果】
全般的に歯と歯の隙間及びお口の中の歯垢の量は、デンタルフロスをした後に歯ブラシをする方が有意に減少したことを明らかにしました。
また、フッ素入り歯みがき粉を併用した場合、フロスから歯ブラシをした方がフッ素もより高濃度で残ることがわかりました。
【考察】
研究者らは、フロッシングは歯と歯の隙間の汚れを解きほぐすため、次にブラッシングを行うとこれらの粒子をさらにお口の中から取り除くことができると主張しています。
【まとめ】
そもそも日本人は、どれくらいの方がデンタルフロスや歯間ブラシを使用しているのでしょうか。ある統計によると使用率は2割にもみたないそうです。
歯ブラシのみでは約60%しか汚れは落とせません。デンタルフロスや歯間ブラシを併用すれば約80%まで落とすことができます。
デンタルフロスを使用する場合は、歯ブラシの前に行った方が良い事がわかりましたが、日本の場合はまずは、デンタルフロスの使用率を上げることの方が課題ではないかと思います。
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横浜市緑区十日市場町にある十日市場ファミリー歯科。
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