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患者さんでもわかる!口腔機能低下症の検査方法を徹底解説
こんにちは。横浜市緑区の十日市場ファミリー歯科の正木です。
以前こちらの記事「オーラルフレイルって聞いたことありますか?」で、口腔機能低下症の概要についてお話しましたが、今回は具体的な検査内容についてお話します。
【口腔機能低下症の検査はどんなことをするの?】
口腔機能低下症の検査は7つの項目を行いその内の3つ以上の項目が基準値以下であれば「口腔機能低下症」と診断します。
検査時間は全部で30分程度です。健康保険の適用です。
①口腔不潔
舌苔の付着検査を行います。どこにどれだけの舌苔がついているかで、舌の動きなどもみます。
②口腔乾燥
唾液量を測定し、口腔乾燥の状態を測定します。ガーゼを2分間噛んでもらい、前後の重さを量り唾液量を調べます。ムーカスという機械をつかうこともあります。
③咬合力
機能している歯の本数を数えます。咬合圧を測定する機械を使うこともあります。
④舌口唇運動機能
「パ」「タ」「カ」を発音して舌と口唇の運動機能を調べます。
⑤舌圧
舌圧測定器を使用し、舌の筋力を測定します。バルーンを舌で口蓋に押し当てて強さを量ります。
⑥咀嚼機能
グミゼリーを噛んでいただき、溶け出たグルコースの値を測定し、どれくらい噛めているかを測定します。
⑦嚥下機能
飲み込みの機能を調べる問診票を記入していただきます。
※老年歯科学会資料参照
【検査をしたら検査結果と改善方法について説明します】
検査結果に基づき、「管理計画書」を作製し、結果説明と改善方法の説明を行います。
6ヶ月後を目処に再度検査を行い、再評価と今後の方針について説明を行います。
【まとめ】
このように簡単な検査で判定することができ、保険も適用になります。検査結果を元にリハビリ方法や注意点などをご説明します。「話す」「食べる」「飲み込む」などの口腔機能の低下は、健康寿命にも大きく関係しています。当院でも検査を行っていますので、少しでも気になる症状があればお気軽にご相談ください。
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横浜市緑区十日市場町にある十日市場ファミリー歯科。
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