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お口の悪い癖があると、どんな影響があるの?

投稿日:2023年4月8日 | 最終更新日:2023年9月29日

こんにちは。横浜市緑区の歯医者、十日市場ファミリー歯科の正木です。
診療をしていてお子様の親御様と話してしると、お口がぽかんと開いていたり、いびきをかいたり、食べるときにくちゃくちゃと音を立てたりなどお口の悪い癖が、歯並びや健康に関わっていることは、あまり知られていません。今回は、「お口の悪い癖とその影響」についてお話します。

 

お口の機能とは

口腔機能変化

お口の悪い癖を理解するには、そもそもお口にはどんな機能があるのかを理解する必要があります。
お口の機能(口腔機能)とは、咀嚼・嚥下・呼吸という生きてく上では根幹となる機能としゃべる、表情を作るなどのコミュニケーションに関する機能の事を言います。
口腔機能は乳児期・学童期において獲得され、ある一定レベルまで発達すると、成人期にはその機能を維持し、加齢に伴って下降していきます。
この口腔機能は乳児期・学童期でしか獲得できないため、この時期に獲得できないと大人になっても口腔機能が低下したままになってしまい、高齢期にはさらに下がってしまうという問題があります。
そのため学童期に対策することが、今後のために非常に重要です。
こどもの口腔機能が獲得できていない状態を「口腔機能発達不全症」といいます。

 

お口の悪い癖(口腔習癖)

お口の悪い癖の代表的なものについて挙げていきます。

・お口ポカン

何もしていない状態でも、無意識にお口がポカンと開いてしまっている状態のことを言います。口唇閉鎖不全とも言われます。原因としては、口の周りの筋肉が弱い、舌の位置、歯並び、鼻の疾患などが考えられます。口唇閉鎖不全の場合、多くは口呼吸になっているためそれにより様々な弊害が起きてきます。例えば、以下のような影響があります。(詳しくは「お口ポカンの影響と治し方」参照)

① 免疫力が低下する

鼻呼吸の場合は、鼻毛によってばい菌が落とされて綺麗な空気が体内に入ります。口呼吸では、細菌やアレルギー物質を直接取り込んでしまうため、風邪やアレルギーになりやすくなる恐れがあります。

 

② 持久力や集中力の低下

通常鼻呼吸のほうが深く長い呼吸ができます。口呼吸だと浅くて速い呼吸になってしまうため、持久力が低下したり、集中力が長続きしなくなってしまします。

 

③ 虫歯・歯周病になりやすくなる

お口が空気にふれることが多くなり、口腔内の唾液が蒸発し、乾燥(ドライマウス)してしまいます。本洗お口の中にある唾液に含まれる抗菌物質は虫歯菌や歯周病菌の増殖を抑え(抗菌)、歯の再石灰化・浄化・消化など様々なメリットを生み出しています。

 

④ 目の下にクマができる

口呼吸では、常に交換神経が活発な状況です。寝ていても口呼吸であれば身体が十分にやすまりません。そのため、クマができたり、成長ホルモンの分泌が減少してしまいます。

 

・舌癖

正しい位置よりも低い位置にある低位舌、舌を前に突き出す舌突出癖、口の周囲を舐める弄舌癖などがあります。それにより、開口、出っ歯(上顎前突)、受け口(下顎前突)、歯並びの不正、それに伴う口呼吸、構音障害、嚥下障害などが起きてきます。

 

その他広義の口腔習癖

指しゃぶり

吸指癖、咬唇癖、咬爪癖などもあります。全て、歯並びの不正につながり、それに伴い上記したような様々な影響がでてきます。(吸指癖については「指しゃぶりをする子の特徴は?いつまでにやめさせる?」参照)

 

お口の悪い癖まとめ

お子様の歯は3~5グラムの力をかけ続けていると動いてしまいます。舌の力というのは300グラム程あり、1日に1000回飲み込みを行います。300グラムのものが1000回1日に当たると舌癖がある場合は、簡単に歯が動いてしまい、歯並びが悪くなります。それに伴って様々な影響が出てきます。
お口の機能と言うのは、乳幼児期、学童期の限られた時期にしか獲得できません。当院では、口腔機能発達不全症の検査も保険で行っております。その際、簡単なアクティビティのご説明もします。もっと本格的に治したい場合は、自費治療にはなりますが、装置とアクティビティを組み合わせた治療も行っております。気になることがあればお気軽にご相談下さい。(「こども予防矯正」参照)