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8020運動って知っていますか?
こんにちは。横浜市緑区の十日市場ファミリー歯科の正木です。8020運動というのをご存知でしょうか。だいぶ浸透してきている感じも受けますが、どうでしょうか。8020運動というのは、「80歳になっても自分の歯を20本以上残そう」という運動です。平成元年から厚生省と日本歯科医師会が提唱して開始されました。今回はこの8020運動についてお話しします。
【8020運動とは】
8020運動は、80歳で自分の歯を20本以上残そうという運動ですが、この「80」という数字は、男女を合わせた平均寿命をあらわします(日本の平均寿命は2016年では83.98歳です。)。「20」という数字は、自分の歯でほぼ満足に食べることができる歯の数を表しています。
【8020運動の達成率は?】
8020運動が始まった当初の達成率は7%程度でした。それが、平成23年には37%、平成28年には51.2%を達成しました。ついに2人に1人以上達成したことになります。これはすごいことだと思います。
【8020運動の今後は?】
日本歯科医師会は、8020運動の次のステップとして「8020健康長寿社会」を目指しています。
8020が達成され、歯が残るようになり、さらに問題になってきたのが「歯周病」です。成人の80%以上の方がかかっていると言われる歯周病は、歯を失う原因の第1位にもなっています。この歯周病の重症化を防ぎ、8020達成者を増やし、健康長寿社会を目指そうというのが先程の運動です。
【まとめ】
8020が約半分達成されましたが、日本は高齢者の数自体が増え続けています。高齢者の絶対数が増え続けているので、まだまだ噛めずに困っている方が大勢いることも事実です。
8020達成者は非達成者よりも、QOLが高く、社会活動意欲も高く、長寿で、認知症にもなりにくいという調査結果もあります。
だからといって8020が達成できなくても、入れ歯やインプラントなどで噛めるようになれば、20本あるのと同等の効果が得られます。歯がないところは放置せずきちんと治療しましょう。
歯をなくさないように、また歯周病によって全身疾患が悪化しないように、いつまでも健康で過ごすためにお口の中の管理はしっかり行っていきましょう。
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横浜市緑区十日市場町にある十日市場ファミリー歯科。
わかりにくい歯科の知識を少しでもわかりやすくお伝えし、正しい知識を持ってもらうことで、治療の際の不安やいつまでも健康な歯でいられるように、歯の知識や院内の取り組みをブログにて発信しています。
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