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指しゃぶりをする子の特徴は?いつまでにやめさせる?
こんにちは、横浜市緑区の歯医者、十日市場ファミリー歯科の正木です。
今回は、気になられている方も多い「指しゃぶり」についてです。
いつまでも指しゃぶりが辞められないと、歯並びの影響が出てくるのはなんとなくわかっている方も多いです。では、具体的にどのような原因でどんな影響があるのかをお話ししていきます。
指しゃぶりの原因
指しゃぶりの原因は、主に2つ考えられます。
- 心理的ストレスによる心のサイン
- 乳児期の生理的な指しゃぶりが習慣化して残ったもの
これらをまず判別していきます。
指しゃぶりの原因別対処法
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心理的ストレスによる心のサインの場合
親の過干渉や過保護などの心理的ストレスが考えられる場合は、可能な限り生活環境を整えるようにします。外遊びや運動などで十分にエネルギーを発散させたり、寝付くまでこどもの手をさすって安心させることを優先するようにしましょう。
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乳児期の生理的な指しゃぶりが習慣化して残ったもの
まず、どんな時に指しゃぶりをするのかを観察します。例えば、寝るときに指しゃぶりをするのであれば、寝付くまで手を握ってあげるなど、指しゃぶりを修正するための代償となる行為を決めます。
シール台紙を作るとことも有効です。シール台紙をつくり、決めた良い行動ができたときにシールを貼ります。シール台紙は常に意識できるように冷蔵庫などの目につくところに貼っておきましょう。
また、指しゃぶりをしていないときをみつけて、褒めてあげるようにしましょう。それによりお子様の自己肯定感が高まると言われています。
これらの取り組みを約1か月間程行い、様子をみていきます。1か月しても中止できない場合は一旦中止しましょう。
指しゃぶりの対策は何歳からすればよいか
乳幼児期では、指しゃぶりは発達過程における生理的な行為なので、そのまま経過を観察しましょう。1~2歳では、昼間の指しゃぶりが段々と減少してくる傾向があります。3歳~就学前までは、社会性が発達するにつれて自然に減少してくることが多いです。
指しゃぶりの対策としては、4歳以降に指しゃぶりをしているのであれば、対策をしていった方が良いです。4歳までに辞めることができれば、歯並びへの影響も少ないと言われています。5歳以降も指しゃぶりを続けるようであれば、ハビットガードなどの矯正装置の使用も検討しましょう。
指しゃぶりをするとどんな影響があるのか
大きく分けて2つの影響がでてきます。
- かみ合わせの異常
- 機能の異常
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かみ合わせの異常
・上顎前突(じょうがくぜんとつ)
指しゃぶりをしていると、上の前歯が前方にでてくる、いわゆる「出っ歯」の状態になります。
・開咬(かいこう)
上下の前歯で指を嚙んでいるため、上下の前歯の間に隙間ができてしまします。
・交叉咬合(こうさこうごう)
上下の歯のかみ合わせが横にずれ、すれ違った状態です。上下の歯がしっかりとかみ合わない問題点があります。顎関節症を引き起こしやすいかみ合わせでもあります。
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機能の異常
・発音に問題がでてくる
上下の前歯に隙間ができると、話しているときに舌が出てくるので、舌たらずな話し方になります。
・口呼吸になる
上顎前突や開咬になると、口が閉じにくくなるため、お口がぽかんと開いたままの状態になりやすくなります。
・くちゃくちゃと音を立てて食べるようになる
前歯もお口も開いた状態になりますので、音をたてて食べることが多くなります。また、飲み込むときに舌を前に出して飲み込むため、さらに開咬と上顎前突が悪化していきます。
指しゃぶりまとめ
指しゃぶりは様々な影響がでてくるので、中止した方がいいですが、無理にやめさせようとしてお子様にプレッシャーをかけるのも逆によくありません。4歳までは様子をみて、それ以降続くようであれば、対策を考えましょう。横浜市緑区の歯医者、十日市場ファミリー歯科でもご相談はできますので、お気軽にお問合せください。(お口の悪い癖を治す「こども予防矯正」はこちら)
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横浜市緑区十日市場町にある十日市場ファミリー歯科。
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